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ウォータービル()は、アメリカ合衆国メイン州南西部のケネベック郡、ケネベック川の西岸に位置する市である。2010年の国勢調査では人口15,722 人だった。市内にはコルビー大学とトマス・カレッジがある。 == 歴史 == 現在ウォータービルとなった地域には、かつてアベナキ・インディアンに属するカニバス族が住んでいた。タコネット酋長にちなんでタコネットと呼ばれた主要な村がケネベック川の東岸、セバスティクック川との合流点にある現在のウィンスローにあった。イギリス人開拓者からはタイコニックと呼ばれたこの村はウィリアム王戦争の1692年に焼かれ、その後カニバス族はこの地域を捨てた。1754年、ジョン・ウィンスロー将軍がハリファックス砦を建設し、インディアンとの最後の戦闘は1757年5月18日に起こった〔Events in Waterville History 〕。 町はキングフィールド・プランテーションとして組織され、1771年にウィンスローとして法人化された。ウォータービルはウィンスローから分離し、1802年6月23日に法人化された。ウィンスローはケネベック川を挟んで東岸にあり、川の西岸すなわちウォータービルの住人は川を渡ってタウンミーティングに出席できなかった。1824年、ウィンスローに渡す橋が建設された。初期の産業は漁業、製材業、農業、造船業であり、雪解けの春には大型の船が進水された。1900年代初期までに町には5つの造船所があった。 タイコニック滝が上流への船の航行を妨げていたので、ウォータービルは貿易と海運の終点として発展した。ケネベック川とメサロンスキー水流が動力を提供し、製材所数か所、製粉所1か所、窓枠とブラインドの工場1か所、家具工場1か所、シャベルの持ち手工場1か所があった。4輪馬車や橇の工場、長靴工場、レンガ工場、皮なめし工場もあった。1849年9月27日、アンドロスコギン・アンド・ケネベック鉄道がウォータービルまで開通した。これはメイン・セントラル鉄道の一部となり、1870年にはこの繁栄する町に機関車と客車の修理工場を作った。ウェストウォータービル(オークランドと改名)が1873年に町として分離した。ウォータービルは1888年1月12日に市として法人化された〔 〕。 1866年、タイコニック水力製造会社が結成され、間もなくケネベック川を渡すダムを建造した。1873年に所有権が移転したこの会社は、綿繊維の工場であるロックウッド製造会社となるものの建設を始めた。2つ目の工場が追加され、1900年までにこの会社が川面を支配し、1,300人の労働者を雇用していた。ロックウッド・ミルズは1950年代半ばまで残っていた。1901年に鉄製のウォータービルとウィンスロウを繋ぐ歩道橋が完成したが、1年も経たないうちに、1832年以来となる川の高水位のために流されてしまった。1903年に再建されたこの橋は、有料だったので2セント橋と呼ばれた。1902年、ジョージ・ギルマン・アダムズが設計したボザール様式の市役所とオペラハウスが完成した。しかし、2002年、アメリカ合衆国内で唯一残っていたドレスシャツの工場であるC・F・ハザウェイ・カンパニーが160年の歴史を閉じた〔Stephen Plocher, "A Short History of Waterville, Maine" (2007) 〕。 ウォータービルは教育の中心としても発展した。1813年メイン文学と神学学校が設立された。1821年にウォータービル・カレッジと改名され、1867年にはコルビー大学となった。1894年にトマス・カレッジが設立された。1820年にラテン学校が設立され、コルビーなどカレッジに進む生徒の予備校となり、その後ウォータービル・アカデミー、ウォータービル・クラシカル学校、コバーン・クラシカル学校と改名され、1970年にはバサルボロのオークグローブ学校と合併し、1980年代まで運営されていた。最初の公立高校は1877年に建設され、現在あるウォータービル・シニア高校は1961年に建設された〔。 ファイル:Main Street Looking North, Waterville, ME.jpg|ウォータービル市中心街、1911年 ファイル:Ticonic Falls, Waterville, ME.jpg|タイコニック滝、1908年 ファイル:Bridge & Lockwood Mills, Waterville, ME.jpg|ロックウッド・ミルズ、1920年頃 ファイル:View of Waterville & Footbridge, Waterville, ME.jpg|ウォータービル市と2セント橋、1906年頃 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウォータービル (メイン州)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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